自転車大好き少年だった…

初めて乗った自転車は友達の自転車。固定ギヤでボロボロの20インチ子供用…あれ?固定ギヤじゃなくて、固着ギヤだったんだと思う。
正しくは乗ったのではなく、乗れなかった。そう、自転車に乗れない子供だった。ちょっとでも乗れるようになるまでに2週間ぐらいかかったと思う。
初めて買ってもらった自転車。1970年22インチの子供用。当時は子供用自転車といえど、実用車をそのまま縮小したようなもので、ホリゾンタルなフレームにロッドリンク式ブレーキ、プレス鋼板の荷台。
でも、その自転車でいろんなところに行った。身長115cmの小柄な小学校2年生とは思えないくらい。今思い返して地図を見てみると片道6~7kmは走っていたようだ。それも、学校から帰ってきてからの時間だからそこから帰ってくるのは当然18時とかそれ以降の日が暮れてからになる。当時は考えてもいなかったが親にどれだけ心配をかけたことか…
小学校高学年になって、市内の新興住宅街へ引っ越し。ここでもどこへ行くでも自転車だったのだが、ほとんどどこの地方でもそうだと思うが新興住宅街は坂が多い。昭和の新興住宅街ですから、坂と言ってもよく考えた坂じゃなくて「とりあえず道路作っとけ」レベルの坂ですから、とんでもない激坂がちりばめられている。それでも頑張って上りましたyo…
おりしも、当時の小学生の間では、自転車といえばフラッシャービカビカの5段変速とか大流行の時期。その中でも大威張りで「俺のは6段変速だぜ~、誰よりも速いんだぜ~」と見せびらかす転校生(ガキ大将で乱暴者)がおりまして、気持ち悪いので「速いかどうかは自転車じゃ決まらないべや」と言ってあげましたところが、むきになっちゃいまして「このチビ生意気だ、んじゃ勝負するべや!」となりました。(当時私のは身長120cmちょっと)
新興住宅街の環状道路、いい塩梅に激坂・長坂・ダウンヒル・平坦な直線部2か所と一周2.2km(現在のGoogleMapで計測)。3周で勝負となりまして、こっちはシングルギヤの実用車もどき子供車(当時すでにドロヨケや荷台を取り外して軽量化していたのだ(笑))ですが、最終的にほぼ1周の差をつけて勝利と相成りました。なんか思い出だなぁ…それ以来奴は威張ったり乱暴したりしなくなったというのはおまけです。いま考えるとおそらく転校前の小学校ではあらゆることで虚勢を張って負けたりしたことはなかったんだろうと思う。
中学2年の時にようやく5段変速の自転車を買ってもらい、半年もしないうちにドロヨケ、荷台、チェーンガードとか果てはフロントのデュアルヘッドライトとか全部取り外しておまけに、貯めていたおこづかいで勝手にドロハン化。母には結構怒られましたが、父は自分でやったのだから責任もってやればいいと認めてもらい、以降さらに走行距離も伸ばすようになりました。いま地図を見返すと、当時すでに片道30kmくらいは当たり前だったようです。
高校生になりまして、「入学祝に新しい自転車が欲しい」とダメもとで行ってみたところ「好きなの買いなさい」と言われて、ブリジストンスポルティーフ「ユーラシア」(当時もろもろあわせて8万円弱)を購入。
以降は1アクテビティで150kmは普通になってました。大学生になっても夏休みに実家に帰るのに片道180km自転車で帰ってたものねぇ…。さらに時は過ぎて2008~2009年頃のブログ(ここじゃないけど)を見ても40歳を過ぎても150kmは余裕で走ってますから、(ちなみにそのころ片道40kmを自転車通勤していた)それくらいの走力は持っていたはずなんですが、今は・・・(現在のの悲惨な状況につづく・・・かもしれない)